A HAPPY HAPPY NEW YEAR!





『今からお年玉貰いに行く』

12月31日の夜、俺の携帯に送られてきたメールの内容はこの1文。

「・・・金ねぇの知ってるくせに・・・ていうかまだ31日なんですけど・・・普通は年明けてからだろ」

メールを送ってきたのは俺の教え子で恋人の高杉晋助。

「まぁ・・・今来るってことは新年一緒に迎えられるだろうし・・・良いか」

返事は送らなくても高杉は来るだろうけど一応『わかったよ』と返し、高杉が来るのを待つが一向に来る気配が無い。

事故に遭ったのか、変な連中に絡まれたのかと心配になりメールをしようとしたら

ピンポーン

と玄関のチャイムが鳴った。


「いつもより遅かったけどどうし・・・」

遅れた理由を尋ねる言葉が止まるのも無理は無い。ドアを開けた俺の前には綺麗な赤い振り袖に身を包み薄く化粧をした恋人の姿があったのだから。

「悪ィ・・・思ったより動きづらくて遅くなっちまった・・・」
「えと・・・高杉?」
「あ?何?」
「やっぱ高杉だよな・・・あ、とりあえず入んな?」

混乱する頭を何とか落ち着かせ高杉を中に通し座らせてからじっくりと眺める。

「その着物、どうしたの?」

疑問を解決すべく問い掛ける。

「あぁ・・・クラスの女子に借りた。着付けも化粧も女子がやった」
「じゃあ、何で着ようと思ったの?」
「正月だし・・・お前のとこ行こうと思ったから」

今のは反則だろ・・・。俺は思わず口元を手で覆う。天然なのかどうかは知らねぇが高杉はたまに可愛いことを言い出す・・・いや、常に可愛いけど。

「銀八?」
「え?・・・あ、そうだ。はい、お年玉。入れる物それしかなくて微妙だし中身少ねぇけど金額より気持ちだからな」

首を傾げる高杉を見ないようにし茶封筒を渡す。

「・・・マジでくれるとは思わなかった・・・」
「俺としてはもう1つのお年玉もあげたいんだけどなぁ・・・」

そう言いながら高杉をゆっくり押し倒す。

「ちょ・・・今それ貰ったら初詣行けなくなるだろうがっ」
「えー・・・でも、まぁ大晦日より元旦にあげた方が良っか」

納得し高杉から手を離す。

「後でゆっくり貰ってやる」

高杉は起き上がり帯を整えながら言う。

「楽しみだなぁ・・・初詣と姫初め」
「アホか・・・」


もうすぐ年が明ける。来年も良い年になりますように。







END









年明けから時間経ってるのにこんなのでスイマセン。
内容は大晦日なのにタイトルがHAPPY NEW YEARって・・・まぁ良いか(待)
今年もこんなグダグダなものを生産して行きますがよろしくお願いします。

読んで下さりありがとうございました。