空から降ってきた





「・・・寒」

朝起きて1番に発した言葉はそれ。
しかし服装はいつもの着流しに羽織りのみ。先ほどの言葉とは矛盾している。

窓の外を見るとその寒さを象徴するものが降っている。

「雪か・・・」

物珍しい訳でもないがなんとなく外へ出た。

一晩でどれほど降ったのか、見渡す限り一面の雪。
止むことを知らないかのように降り続けふわふわと風に舞う姿は昔仲間だったアイツに似ていて俺はそこに立ち尽くした。




「高杉」

名を呼ばれ振り返ると雪と同じ銀色をした髪。

「何だよ銀時」
「そんな格好じゃ寒いでしょ。はい、マフラー」
「別に要らない・・・」

そう言いながらも首にマフラーを巻く腕を拒まないのは本心ではそう思っていないから。

「暖かいでしょ?」
「あぁ・・・」

微笑む口元をマフラーで隠す。
隠していても彼はわかるのか微笑む。




ふいに首に布の感触。
振り返るとそこには景色とは反対の漆黒。

「・・・万斉」

無意識に過去を思い出していた自分を内心嘲笑うと同時に出来るならば過去と同じ人物に居て欲しかったとも思う。

「寒いのではないかと思って持ってきたのだが・・・拙者じゃない方が良かったみたいでござるな」
「別に・・・」

叶う筈もない願いを振り払うように軽く頭を振る。

「行くぞ」

そして過去と決別するかのように踵を返す。

過去に縛られるなんて馬鹿らしい。
今はただ破壊のために前を見て進むのみ。

END









万斉一言しか喋ってないですね・・・。
回想の銀時より少ないという・・・(笑)
今度書くときはもう少し喋る回数増やそうと思います。

読んで下さりありがとうございました。