あと少しだけど
午前10時。朝とも昼とも言えない時間に銀時が起きると定春以外誰もいなかった。
新八は寺門通のライブで来ないことは知っていた。
だが、神楽もいないということが銀時にとっては不思議だった。
定春を置いて出かけているという点が更に疑問を持たせる。
「・・・今日が何の日か知ってんのかコノヤロー」
そう呟くも返事をする者はいない。
銀時はソファーに寝転がりジャンプを読み始める。
しかし途中で飽きてきたのか欠伸をし居眠りを始めた。
「・・・ん・・・・・・」
銀時が目を覚ますと辺りは夕焼け色に染まり始めていた。
「もうこんな時間かよ・・・あいつまだ帰って来ねぇのか・・・?」
頭をクシャクシャ掻きながら起き上がる。
それと同時に玄関の扉が開かれる。
「ただいまアル!」
「お前何処行って・・・って何持ってんだ?」
神楽の手には大きな箱が。
「あげるネ」
「・・・は?」
銀時は渡された箱を不思議そうに見る。
神楽は照れているのか銀時から目を逸らす。
「開けて良いか?」
何も言わず頷き肯定する神楽を見、銀時が箱を開けると歪だが苺と生クリームで綺麗にデコレーションされたケーキが入っていた。
「下のババァに教えてもらったアル・・・」
「これ作るために朝からいなかったのか?」
「思ったより時間かかってしまったヨ・・・・・・誕生日おめでとうアル」
「・・・ありがとう」
お礼を言うと神楽は照れくさそうに微笑んだ。
「食うか」
銀時がケーキをテーブルに置きナイフと2人分の皿とフォークを持ち戻ると神楽はソファーで待っていた。
ナイフでケーキを切り分け神楽と銀時の皿に乗せる。
「いただきます」
口に運んだそれは銀時の体のことを考えたのか甘過ぎず、でも満足する味だった。
「美味い」
満面の笑みで言うと神楽は嬉しそうに笑いケーキを食べ始める。
来年の今日も再来年の今日も・・・ずっと2人で過ごしたいと思えた人生で最高の誕生日。
あと何時間かで今年の10月10日は終わるけどこの日の思い出はいつまでも消えないだろう。
END
またグダグダな終わりだ・・・。
銀時の誕生日覚えてたのに何かしなきゃと思ったのは8日の朝でした(死)
高杉のときもギリギリだったのに・・・ほんとスイマセン。
読んで下さりありがとうございました。